ケセランパセリン

関ジャニにハマるかもしれないとあがき続けるブログ

どうして十祭のtornにあそこまで興奮できるのか

そもそも関ジャニの曲「torn」は錦戸亮大倉忠義のユニット曲だ。関ジャニの正統派ビジュアル担当の二人組だからか、その当時の関ジャニシングルでは想像しがたい正統派恋愛ソング。余談ですけど初期のころの大倉さんのLIVE映像を見るに結構正統派なアイドル演ってますよね。初めてのカウコンだったかで「君たちの初めてもらっちゃった♡」とか言ってた。

大体関ジャニの曲でいいのってアルバムとかB面(古)に入っていることが多くって、でもそのいい曲を聴くためには表題曲に興味を持ってもらって買ってもらわなくてはならず、戦略としては効率が悪い気もしますよね。私は特にシングルはよほどのことがない限り買わないもので。LIVEの円盤貸してもらわなかったら一生涯知らなかった曲ばっかりです。でもその円盤一枚で関ジャニが気になりだして結局こうしてブログを書いているわけですので、布教活動ってつくづく侮れないっすよね。

話がずれました。

「torn」自体の歌詞はなんてことないんです。なんかとりあえず女の子傷ついてんなみたいな。癒してあげたいけど触れないんだ~~みたいな歌詞。だからこれは錦戸さんと大倉さんのセクシーな歌い方とダンス、二人の絡みを見るための歌だと解釈しています。実際伏し目がちに流すように踊る二人に歓声を上げるファンも多かったと思う。私は円盤でしか見たことないんだけど。

で、十祭ですよ。関ジャニ10周年を記念してユニット&ソロ曲をメンバーシャッフルして披露しようって企画で、錦戸さんを横山さんが、大倉さんを村上さんが披露したんですね。ファンの間では『ヨコヒナ』と呼ばれる二人。別名夫婦。新規の私には「なんでヒナヨコではないんだろう」って訊いちゃいけない風潮があります。なんか理由あるんすか。教えてください。まあ、その二人が披露しているDVDを見せてもらったんですけど、初めて「torn」いいんじゃね?って心が動いたんです。

正直正規メンバーの「torn」はどこにでもあるジャニーズの歌、しかもB面らしいB面ってイメージがぬぐえませんでした。関ジャニには正統派なジャニーズの歌も数あるけど、関ジャニだからこういうパフォーマンスになっているんだな、というか、関ジャニらしさとジャニーズらしさが共存している曲に大概なっているんだけども、この曲はKAT-TUNの誰か2人がやってもいけそうじゃないかとか予想できるんですよね。曲自体はセクシーで、関ジャニの中でセクシーな曲を歌うならまあこの二人だろうなとも予測がつく。でも別にセクシーなジャニーズは他グループにもいるわけです。

それが横山さんと村上さんでは二人の曲になってた。正確には、彼らは慣れない表現に一生懸命自分たちを落とし込もうとしていた。

村上さんは普段はおよそセクシーなダンスとは程遠い踊り方をしているし、横山さんはそもそもあまりダンスが得意ではない。それでもこの曲をちゃんと表現しようと、生真面目に既存の振り付けをすべて踊ろうとしていました。

同じ曲をずっと踊っていると、どうしても表現を変えようとしたり、緩急をつけるためにここは流してもいいんじゃないかと判断したり、歌に集中して少し踊りを休憩したりすることは必ずあるんですよ。ファンはそういう「時間の経過で生まれる成長」って大好物じゃないっすか。でも、二人の「torn」はそれが一切なかった。体がしんどくなって踊りがおろそかになることはあったかもしれないけど、二人ともこっちが一目でわかるくらい『一生懸命』踊ってました。特に村上さんなんてすごく必死に。君絶対振りの”タメ”とか頭にないよな。全部全力。そこがすごくいいんだけどさ。

自分たちの歌でないからこそ、既に錦戸さんと大倉さんの「torn」で完成されているからこそ、ある意味稚拙で不格好な十祭の「torn」は鮮烈に私に映りました。

歌い方も全部全力、そりゃそんな力んでたら君の心も焦がしちゃうわと思うほど一生懸命で、でもそこにずっと注目してしまうくらい、彼らは魅力的に見えました。

 

AKBグループをプロデュースする秋元康は、曲のイメージと全然違うメンバーをキャスティングして、その曲にあうように頑張っている姿をファンに見せようとすることがままあるんですが、確かにその戦略効果絶大だわと実感できる3分間でした。

 

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WASABI歌詞解釈~聴かないなんてダントツ言わせたくないフレーズ~

kashinavi.com

詳しい歌詞はこちらでご確認ください。

 

関ジャニの曲は韻を踏んでいたり、ともすればギャグすれすれの歌詞にしていることが多いように感じる。そこら辺は関西人グループのお笑い感を残しつつ、私からしてみれば「なんじゃこの変なタイトル!聞いてみよ!」になるタイトルで嬉しいんだけど、逆にタイトルで敬遠されることが多いのも事実じゃないでしょうか。もったいないよね。この路線は外してほしくないけど。

で、WASABI。私の大好きな「一秒kiss」*1のように、非常に分かりやすく歌詞にストーリーが載った曲になっています。

主人公は彼氏のいる『君』が好き。二番の

「もうちょっとカレを信じてみるね」ってダントツで言わせたくないフレーズ

 とあるので、きっと『君』の彼氏は浮気癖があったりするんでしょう。彼氏との愚痴をずっと携帯で聴かされ、しまいには「安心する」という評価までいただいてしまっている立場で、主人公はずっともやもやしています。いつ告白するか?今でしょ。もうcan't stop me! でサビに入ります。

ここのサビに入る部分はいつ聞いてもワクワクしますね、「うお~~今からサビだぞ――!!」ってなる、非常にいい盛り上がり方。

 

誰かのもんだってかまやしないよ 好きになっていいじゃん

君の胸に 不意打ち WASABI

 

 これが一番のサビ。がっつりストレートパンチのような歌詞が痺れます。ま、つまりは横恋慕しようとする男の話なんですけど、ここまでに葛藤を詳しく書いていて、Aメロなんて結構愚痴っぽい喋りかたなんですよね。だからここのボリュームが上がったさびで感情が爆発しそうになっていると理解できる。

そんで、次の同じリズムのところは『映画さながらそのままWannabe』と来るんで「おお~そこで韻踏むのね」とちょっと嬉しくなる。いやいつもダジャレが好きなわけじゃないですよ。全然期待していなかったところにふっと入れられると興奮するじゃないっすか。

サビは一番も二番もストレートで非常に強く歌われているもんで、こういうストレートな「Zokkon命(シブがき隊)」みたいな歌詞が大好物な私はワクワクしちゃう。おお、やったれやったれ!!と思う。所詮他人事なんで。自分の話だったら絶対やめろって言うと思うけどさ。

 

しかしこの歌も主人公は『君』のことが好きだから、基本愚痴っていても「そこがまたいい」的なスタンスなんですよね。

 正直女友達じゃなくて男に彼氏の相談したり、「安心するの」って思わせぶりなこと言ってみたり、何より二番のサビで

君も実はあながち WASABI?

 と主人公に思わせている時点で一応女性の目線から言わせてもらうとこいつ確信犯じゃねえのって感じなんですけど。

あの…申し訳ないけど…キープされてるんじゃないかな……。

だって毎回彼と寄り戻してるのに今主人公に「イケそうなんじゃ!?」って思わせちゃう女ってモノホンの天然か遊び人かのどっちかだよ…!!

 

とはいえ主人公は「どうなったって後悔したくないんだよ」って言っちゃってることですし、どのみち告白すんじゃないかな。自分の恋愛偏差値は多くない代わりに友人たちの惚気と愚痴を聞きまくってた私の経験から、横恋慕で付き合い始めたカップルってまた浮気して別れるよってアドバイスしたいです。

*1:多分こんどこちらのエントリも書く

Kicyuの歌詞を考えたらもう意味が分かんないよ

kashinavi.com

詳しい歌詞はこちらをご参考ください。

 

関ジャニを好きな人なら個性的な歌詞を好んで聞いてる人も一定数居ると思います。思いたい。自分がそうだから。

横山さんが作詞した「Kicyu」は、キスとチューの違いが分からなくなった幼い主人公が「もうどっちでもいいわ!Kicyu!Kicyuって読もう!!ほら早くしようや!!」女の子にキスを迫るエロガキの歌なんですが、おそらく横山さんの作詞は計算もなく直感で書かれているため、結構ツッコミどころが多い。

一番Aメロで

子どものころ学校の帰り道

ヒラトツツジを君とよく吸ってたね 

とある通り、「今」歌っている登場人物『僕』は大人なわけですが、ヒラトツツジを一緒に吸っていた=間接キスしてたんじゃない!?と興奮した主人公は一気に子供のころにタイムスリップして、一番サビで

君も僕も 子供だからchuなのかな

と歌い始めます。いやお前はもう成人してるよと突っ込むも良しですが、多分ここではまあ男は永遠に少年って言うよなと思っておいてほしいんじゃないかと解釈しておきます。

2番も大体おんなじ感じで昼の顔と夜の顔でキスとチューは分かれるのかな?いやちゃうやろと一人ツッコミしているかなり妄想力の激しい主人公ですが、サビの「Kicyu」がキャッチーで細かいところは気にならなくなってくる。私の歌詞解釈は思いっきり重箱の隅をつついているやり方ですが、この歌は些細なことを気にしなくてもすっと入ってくるシンプルなストーリーで*1聴いていて歌いたくなるメロディーライン。作曲したのは安田さんだそうですが、すごく相性のいいコンビですよね。

 

さて、Cメロ。

目を閉じると君の顔 忘れようと思うほど

その口に触れたいよ

ギュッとして 強くして ずっとして 好きって言って

あの娘よりも

 最後の「あの娘よりも」と歌っているところから、おそらくこれは主人公が好きな『君』視点だとうかがえます。今までずっと歌っていたのは主人公の独りよがりな「Kicyuしたい」って欲望だけだったのでまったく『君』の主張が見えなかったんだけども、Cメロで『僕』と同じくらい『君』も好きだって分かるんですね。

良かったね、『僕』。

 

…と、書いていて気づきましたが、歌詞「あの娘よりも」と書いているということは『僕』は既にCメロで歌っている『誰か(『君』以外の可能性も多大に含む)』以外にもう「ギュッとして強くしてずっとして好きって」言っているということになるんですか??

え、こいつなんだよ。

ただ主人公は女の子とKicyuしたいだけなのか?それとも、『僕』と『君』の二人以外の全く関係ない部外者が、勝手に『僕』の口を想像して妄想しているだけなの??

ただの可愛らしい歌だと思っていたのがCメロに入って一気に不穏な空気になります。最後のサビで謎は解明してくれるのか!?

 

君も僕も子供だからchuなのかな?

もう意味が分かんないよ

 

 うるっせえええええええええ!!

こっちが意味分かんねえよ!!!!!!

 

こうして考えるとホラーなテイストも交じった複雑な歌です。

ちなみに私はKicyuの製作メイキングは視聴していませんので、あっさりそういうところ喋っているんだとしたらすいません。

*1:何やかんや言って主人公は女の子のことが好きでキスしたい

丸山隆平のギャグから学ぶ「お笑いとは何ぞや」

関ジャニ∞の丸山さんがライブでよくする一発ギャグがある。

LIVEを何かしらで見たことがある人には分かってもらえるであろう、「Pang!」って叫んで、開いた手を前方に押しだすあのギャグです。ファンの人なら一緒にやっているアレ。

アレ多分普通にお笑い芸人がやっていたらうんともすんともならないギャグじゃないですか。でも、関ジャニを好きな子ならまあ大体ライブでやってもらっているとテンションは上がると思う。

ああいうギャグっていうものの中には、笑いの要素に「知っているかどうか」が結構作用してくると思うんですね。

ファンの間で有名なギャグ。ギャグじゃなくてもフレーズ。それを生で見られた!やった!って時の興奮。それらが大きく作用して、あの盛り上がりになっているってのが正解に近い気がする。

私が好きなお笑い芸人さんで、一発ギャグをやってもやっても受けない人がいるんですよ(実際には失笑。ネタとしては面白いのにギャグを挟むから少し白けてしまう感じ)。でもその芸人のネタで「ブスは待つ!!」って叫ぶ箇所があったんですね。ネタの説明をすることほどつまんねえものもないので経緯は省きますが、ともかくそのフレーズが非常にお客さんに受けたまして、次のネタから単独ライブでは派生した「ブスは○○する!!」というフレーズを入れてくるようになりました。私たちもブスですので非常に失礼なブスあるあるの共感性もあり、あとはあのフレーズを聞けた!という興奮もあり、最近では拍手したネタもあります。おそらく芸人さんはこれをギャグとして使おうとは思っていなかっただろうけど、まあ決め台詞的な位置には置いていたはずですが、ともかく、ギャグって純粋に面白いだけの要素ではなかなか笑いに持っていけないんです。

だから何が言いたいかって、丸山さんのあのギャグ本当に面白いの?ってことなんだけど!!アーアー言っちゃった!!だって本当に面白いかな!?そんなこと聞ける人いないからここに書いちゃうけど!!

分かってる、アイドルがやるから面白いギャグってのもありますよね。「普通はやらないであろうアイドルが一発ギャグを積極的にやっている」というところに価値があるわけで、その笑いの中には『よく頑張ったね!』的な感情の割合もかなり含まれる。丸山さんがやるより控えめな変顔を大倉さんがしていたって、普段絶対やらない分、丸山さんより迫力があるでしょうよ。私が言いたいのはそういうことで、そんで素直に丸山さんのギャグを面白がれない私が悔しい!

 

ただ、丸山さんのファンに対するサービス精神は本当に頭が下がるし、アイドルとしては非常に素晴らしい存在だと思います。

芸人オタだったからね!!そこが切っても切り離せないだけで!!!